今回はちょっと難修理というか悩みながらの修理をしましたので、備忘録的な意味も含めてどういった流れだったのか記事にしてみたいと思います。
ヘルシオでゆで卵が作れない
初めの依頼内容としては温まらないというものでこの手のいつものパターンでは
- マグネトロンの不良
- インバーター基板の不良
C15というエラーが出ればより確実なのですが、それはなしでとりあえずはお客様のところに訪問してから見てみようかという流れでした。
機種はXAHA20Bという機種でシャープの中ではヘルシオということで高価格帯の商品です。
実際お客様のところに行って症状を見ようとコップにお水を入れて確かめるとしっかり温まりました。
温まらないとは??
と思いお客様に状況をしっかりと聞いたところゆで卵を500wで5分温めれば今までは半熟卵ができていた。ということでした。本来は電子レンジ類ではゆで卵を作らないでというのがメーカーの考えですので、それは知りませんで通してもよかったのですが、実際今までそれで温まっていたのに温まらないのであれば何かしらの異常を疑わないとお客様に失礼だと思い、一旦貸出機を再度持参してしっかりと事務所で確認をしていきました。
事務所で故障判定の開始
実際600wでのテストを行ってきっちりと初めのテストでは良好な判定が出ました。
次は自動あたためのコースで試すといつまでたっても温めが終わらず、途中で止めて温度を測ると40度どまりでした。
その後も温まったり、温まらなかったりを繰り返してどこか不良は間違いなさそうでした。
そこからはどこが壊れているかの話になってきますが、現状可能性があるパーツとしては
- 湿度センサー
- マグネトロン
- インバーター基板
- コントロール基板
このあたりが候補に挙がってきます。
湿度センサー
食品から出る蒸気(水蒸気)の量を検知して加熱度合いを判断し、適切な加熱時間を自動で調整する部品
マグネトロン
インバーター基板からきた直流電気をマイクロ波に変換し、食品の内部から加熱するパーツ
インバーター基板
コンセントからきた交流を電子レンジの場合はインバーターで直流にして送り出すパーツ
コントロール基板
電子レンジの脳みそパーツ。文字通り電子レンジをコントロールするためのメイン基板
実際の修理へ
これら候補を挙げてみましたが、温めのムラとなるとまずはやはりマグネトロンを疑いマグネトロンを交換してみましたが、変化なしでマグネトロンではありませんでした。
次の候補としては、加湿センサーとコントロール基板です。【インバーター基板はダメになったら全く温まらないことしか多分経験がなかったと思います。】
お客様から聞いた情報を加味すると卵を容器の中にいれて使っていたので湿度はあまり関係ない気もしましたし、
症状が時々となるとメインの基板関係に落ち着くといやというほど経験してましたのでマグネトロンを戻した後は
コントロール基板を変えました。
そうすると自動温めの時間も適正の時間帯で終わりましたし、あまり気にして今まで作業していなかったのですが、真冬の自動温めが終わった後の温度は貸し出しのレンジ2つと修理中の電子レンジを含めて80度くらいに落ち着きました。
一応修理のテストの中には500mlのビーカーに200mlの水を入れて自動温めで92度程度が目安というものがあるのですが、そこまで温度が上がることもなく貸し出しの機械は壊れておらず同じくらいの温度が自動温めで出ているのであれば修理としては大丈夫と判断しました。連続使用で温度が下がる症状でしたのでコントロール基板を変えた日5回連続使用、翌日に5回の連続使用で温度はすべて80度前後を出していたので連続使用も問題なさそうです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。連続使用時に温度が温まらなくなるのは修理をしていてそんなにたくさん出会わない症状だと思います。通常温まらなくなるのはマグネトロンかインバーター基板の不良が主ですが、今回のケースであれば湿度センサーとコントロール基板も可能性がある修理でした。
まとめとしては連続使用で温まらなくなる時の原因は
- マグネトロン
- コントロール基板
- 湿度センサー
このあたりを疑ってかかるとどこかで原因にヒットしてくれると思います。
